今年のような雪が降ると、雪国での屋根の形はどうあるべきか悩んでしまいます。
急勾配にしてすぐに落としてしまうと、家の廻りの雪+屋根の雪がたまり、除雪が大変になります(屋根の雪降ろしは不要ですが)。

家が埋まる.jpg

家の北側は除雪しないでそのままにしておくことが多いのですが、それだとこの状況。

1階の窓は埋もれてしまいます。

地下水を出して融かしてしまう方法もありますが、ポンプアップする電気代がかかってきます(雪寄せの難儀と比べることになりますが)。

屋根の勾配を緩くして雪を乗せておき、風で自然に飛ばしてしまうという考え方もありますが、今年は吹雪にならず、しんしんと降ったので飛んで行かず、結局、雪降ろしが必要に(勾配が緩いので雪降ろしは楽ですが)。
それに屋根に雪を乗せておくと、もし大地震がきた場合、家の重さが大きくなっているので、通常より大きい地震力がかかってしまいます。

どこに降ろす?.jpg

家の周囲の環境も影響してきて、流雪溝がない地域もありますし、住宅密集地だと、雪寄せ・雪降ろしもままなりません。

1年のうち2〜3ヶ月のことで、かなり家作りに制約が出てきます。
だからといって、シェルターのような家でもね・・・。

うーん、悩ましい。

結局は、敷地の状況と雪に対する考え方、予算の話しになってくるだろうけど。

作成者:齋藤(智)   2011年2月5日(土)

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